新型コロナウイルス感染拡大の影響により、自宅からのリモートワークが主流​となる中、保育園・学校も自粛・休校の流れを受け、働く親たちは子どもを見な​がら仕事をするという状況を余儀なくされています。​

保育施設併設シェアオフィスである「Maffice(マフィス)」は、子どもと共に​在宅ワークをするのではなく、子どものそばにいながらも、仕事に打ち込める環境​を目指して設立されました。今回、皆さまが大変な思いをされているなか、私たちのサービス提供が限定的となり、非常に歯がゆく感じておりますが、せめて皆さまの状況を知ってもらい、少しでも働きやすい環境づくりに貢献したいと、「子どもと一緒に在宅ワーク」の実態調査を実施致しました。​

Q1 子どもとの在宅ワーク、
困っていますか?​

未就学児親​
未就学児の親​ グラフ
小学生親​​
小学生の親​ グラフ

未就学児の親は88.8%、小学生の親は78%の人が「困っている」と回答していますが、未就学児の親の方が困っている割合が高くなっています。また「いいえ」と答えた方の職業を分析すると、会社役員・フリーランス・パートタイムの割合が多く​その理由として、「ある程度、時間の使い方を自由に決められる」「勤務の時間が短い」などが考えられます。​

Q2 Q1で「はい」と答えた人に
伺います。​
どんなことに困っていますか?​​

未就学児の親​
第1位
仕事ができない・
集中できない
第2位
子どもの邪魔が入る
第3位
ストレスとタブレットやTVを
見せていることへの罪悪感​
小学生の親​​
第1位
仕事ができない・
集中できない
第2位
勉強のサポートができない
第3位
子どもの邪魔が入る​​

未就学児・小学生ともに、困っていることとして「仕事ができない・集中できない」ことが第1位となりました。小学生の親は勉強のサポートが満足にできないことに悩み、未就学児の親は仕事に集中する時間を作るため、子どもにTVやタブレットなどを長時間見せていることに罪悪感を感じているようです。​​

パパ・ママのリアルな声

未就学児の親​
日中ほとんど仕事ができない。深夜と朝方にやるのでクタクタ​ 1歳児は常に抱っこ、おっぱいなど甘えて来ます。パソコンにも触ってくるため、日中は落ち着いて仕事ができません。​ 夫婦ともに在宅勤務。オンライン会議中は子供にYouTubeなどを見せてやりくりしていますがネットが遅くなってしまわないか、いつ乱入してくるかでヒヤヒヤし会議に集中できない。​
小学生の親​​
子供に食事をさせるだけでたくさんの時間がとられる。​ 勉強をちゃんとみてあげられないし、やらせるにも反抗されるし疲れる​。 家族みんながストレスでイライラしている​。

Q3 子どもとの在宅ワークを
行うために、
仕事の仕方で工夫​していることを教えてください。​​

未就学児の親​
第1位
仕事の時間をずらし、
朝や夜に仕事をする​
第2位
夫婦・子どもと
スケジュールを共有する​
第3位
家の中で仕事部屋を作るなど
工夫する​​
小学生の親​​
第1位
夫婦・子どもと
スケジュール​を共有する​
第2位
仕事の時間をずらし、
朝や夜に仕事をする​
第3位
家の中で仕事部屋を作るなど
工夫する​​​

未就学児の親、小学生の親共に、家族でスケジュールを共有しMTGの時間は「話しかけないようにする」「夫もしくは妻に子どもを見てもらう」などの工夫をしていました。また家の中で仕事部屋を作ったり、ほかの部屋を急遽仕事部屋にしたりと工夫している様子が伺えました。一方で、昼間に仕事ができない・集中できないため、朝や夜に仕事をしている例も多く、特に未就学児でその傾向が見られました。​​​​

パパ・ママのリアルな声

未就学児の親​
午前中に主人が公園に行って子どもの体力を発散させ、私が食事の用意をする。 お互いの会議時間をシェアし、自分が空いている時は子どもの遊び相手になる。​​ 主人が日中、私が深夜に仕事をすることで交代で家事育児をしています。 ミーティングを詰め込みすぎない。子どもの昼ごはんを作ったり、子どもの相手ができる隙間時間をスケジュールに組み込んでおく。​
小学生の親​​
業務の量を減らしてもらっている。​ 早朝に集中力が必要な作業を処理。通常業務時間帯はメール等のレスポンス作業中心。​ 会議の時間を子供にも伝え、朝一緒に今日の予定をたてる。

Q4 仕事を一緒にしている仲間に
理解してほしいこと​。​​

未就学児の親​
第1位
すぐに対応ができづらい​
第2位
オンラインMTGで子どもが
映り込む・
音がうるさいこと​
第3位
時間内に会議を終えてほしい​​​
小学生の親​​
第1位
すぐに対応ができづらい​​
第2位
オンラインMTGで子どもが
映り込む・
音がうるさいこと​
第3位
「子どもが家にいる状態」で
在宅勤務と教育補助は無理​​​​

未就学児の親、小学生の親共に、「すぐに対応ができづらい」「オンラインMTGで子どもが映り込む&音がうるさいこと」に理解をしてほしいとの意見がありました。​

パパ・ママのリアルな声

 
仕事時間に自由度を持たせてほしい​ 子どものご飯時間と重なるため、お昼時のMTGは避けて欲しい​ 専業主婦妻のいる男性と同じ働き方ができるわけがない​ リモートワークで会議数・時間共に倍になっている。せめて時間内に会議を終らせて欲しい​ 家で子どもを見ながら働くのはかなり不可能に近い。社会でそういう認識が広まって欲しい​​

Q5 こんなことがあれば助かると思うサービス​。​​

未就学児の親​
第1位
ベビーシッターさん、
保育
スタッフ付き作業スペース​​
第2位
オンラインで
子どもと遊ぶサービス​​
第3位
ご飯のデリバリー​​​​
小学生の親​​
第1位
オンライン授業
第2位
ご飯のデリバリー​
第3位
仕事用の部屋・シェアオフィス​​​​​

未就学児の親は子どもと遊んでくれるベビーシッターさん・保育士・オンラインサービスを要望する一方で、小学生の親はオンライン授業を切望する人が多い傾向にありました。また両者ともに、ご飯についてのサービスを望んでいます。​​

パパ・ママのリアルな声

未就学児の親​
日中、少しでも誰かに見ててもらえる(離れられる)環境が欲しいな、と思います。 保育園に預けられる環境は本当にありがたいな、と改めて痛感しています。​ 会議の時間の1時間だけ近所の公園へお散歩に連れて行ってくれるサービス​ 0~3歳の場合、どれだけオンライン環境が整っていても画面の向こうに集中し続けることは難しいため、やはり一時保育や時間と人数を区切って1日3部制入れ替えなどにして受け付ける保育スタッフ付き作業スペースなど運営管理いただけるとありがたいです。​
小学生の親​​
食事作りのサポートが簡単に受けられる仕組み。仕事もお母さんも、家庭教師も…それが親の義務だと受け入れてはいますが、子供のイラつきもすべて、全面に受けて、疲弊しています。​ 子供の遊び相手。子供の精神ケア。学校のオンライン授業。(親が教えるというのは子が反発して無理です。また、子供達は友達に会いたいし、おしゃべりしたいのです。) もっと学校の先生にICT教えてあげられる人を派遣してほしい。今は仕方ないからYouTube止まりでも黙っているけど、本来、学校がやるべきことで親の時間を割いているので、このままいくと学校の必要性が友達以外なくなってしまう。学費を払っているので、そこがモヤモヤしている。​​
調査概要

調査期間: 2020年4月30日~5月11日​  
調査方法: インターネットアンケート​

回答件数: 未就学児の親 100件(ママ90・パパ8・不明2)​、小学生の親 100件(ママ85・パパ15)​